批判に晒されているイブラヒモビッチ氏 photo/Getty Images
屈辱の8位フィニッシュ
24日(現地時間)、ACミランはセリエA最終節でモンツァと対戦し、2-0で勝利した。マッテオ・ガッビアとジョアン・フェリックスのゴールで前節ローマ戦(1-3)からの連敗を阻止し、白星でシーズンを終えることができた。
しかし、最終的な順位は8位。結果から見れば不本意なシーズンだったと言わざるを得ない。
昨シーズンの2位フィニッシュから大きく後退したチームの現状にサポーターは不満を募らせていて、その批判の矛先はパオロ・スカローニ会長とシニアアドバイザーのズラタン・イブラヒモビッチ氏らクラブの首脳陣に向けられている。モンツァ戦の前日には数千人のミランサポーターがクラブハウスの前で抗議活動を行い、「イブラヒモビッチとスカローニ、もう説明はいらない。お前らは出て行かないといけない」などと叫んで両氏の辞任を要求した。
収束の目途が立たない状況の中、ミランのジョルジュ・フルラーニCEOはモンツァ戦の中継を担当したイタリアメディア『DAZN Italia』の取材に応じ、「サポーターは大きな怒りと失望に包まれている。そしてその感情は、我々も抱いているものだ。今日でシーズンが終わり、明日から我々は新しいシーズンに向けた仕事を始める」とコメント。サポーターの心情に理解を示し、さらに以下のように続けた。
「今シーズンについて特定の原因というのはない。我々は、自分達の期待に遠く及ばない場所に留まり続けていた。明日から再出発する。
修正しなければならないことがたくさんある。来シーズンが今シーズンのようになるというのは、あってはならないことだ」
『Sky Sports』ら複数の現地メディアによれば、ミラン首脳陣はラツィオでスポーツディレクター(SD)を務めていたイグリ・ターレ氏に対して3年契約のオファーを提示し、SDとしての招聘をめざしているという。来シーズンは名誉挽回に向けた勝負のシーズンとなりそうだ。
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