ナポリのアントニオ・コンテ監督 photo/Getty Images
昨年夏に監督就任
今シーズンのセリエAは最終節まで優勝争いがもつれるという近年稀にみる接戦となったが、23日(現地時間)に行われた試合でナポリがカリアリに2-0で勝利して2年ぶり4度目の優勝を遂げた。
ナポリが10位に終わった昨シーズンからのリーグタイトル奪還に成功できた最大の要因は、昨年夏に新指揮官としてやって来たアントニオ・コンテ監督の存在だろう。
堅守をベースにしながらも対戦相手や試合状況に応じてシステムやプレスのかけ方を変えるなど、柔軟に戦術を使い分ける稀代の名将のもとでチームは自信を取り戻し、勝ち点を積み重ねていった。
今のナポリであれば、来シーズンのセリエAだけでなくUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも注目の存在となるのは間違いない。しかし、肝心のコンテ監督の去就は意外にも定まっていないようだ。
イタリアメディア『Sky Italia』によれば、27日にコンテ監督はナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と今後についての話し合いを行うことになっていて、2027年までとなっている契約の早期解消もテーマの一つとして取り上げられることになると伝えている。
コンテ監督とラウレンティス会長、選手獲得やチーム編成をめぐってこれまで度々対立してきた。今年1月にフヴィチャ・クヴァラツヘリアがパリ・サンジェルマンに移籍した際にも、同選手の後釜を獲得しようとしないラウレンティス会長についてコンテ監督が現地メディアの前で苦言を呈していた。こうした会長との関係がコンテ会長の去就を不透明なものにしているようだ。
また、イタリアメディア『Gazzetta dello Sport』は、ナポリの上層部もコンテ監督が今年夏に退任となった場合に備えて既に後任監督の選定に着手し、その中でユヴェントスやACミランで指揮を執ったマッシミリアーノ・アッレグリ氏の招聘が検討されていると報じている。
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