去就が不透明なサンチョ Photo/Getty Images
このまま返すのは惜しい
UEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ決勝での華麗なゴールがきっかけとなり、ジェイドン・サンチョの去就に再び注目が集まっている。『Evening Standard』が伝えている。
チェルシーへのレンタル移籍が今季の序盤で評価されたものの、エンツォ・マレスカ監督の下で出場機会を減らしていた同選手には、買い取り義務を放棄し、500万ポンドの違約金を支払って放出するというプランが濃厚と見られていた。
しかし、カンファレンスリーグ決勝のレアル・ベティス戦で途中出場したサンチョが決めた、右足での美しいコントロールシュートが状況を一変させた。まさに優勝を決定づけた一撃であり、この瞬間から「やはり手放すべきではない」という声が続出しているようだ。
試合後、マレスカ監督はサンチョについて以下のようにコメントした。
「我々はクラブと協議し、来年について決定するつもりだ。プレミアリーグで4位になれたのも、ジェイドンのおかげだし、今夜勝てたのも、ジェイドンのおかげだ。シーズン中に多少の浮き沈みがあるのは普通のことだし、それもサッカーの一部だ」
この発言を受け、元チェルシーのジョー・コール氏は『TNT Sports』で次のように語った。
「サンチョはドルトムント時代にスーパースターだった。ユナイテッドでは苦しんだが、今チェルシーでキャリアを取り戻しつつある。ここに来て、キャリアを軌道に戻した。彼にはまだもっと可能性があると、私は本当にそう思っている」
また、ミカイル・アントニオも「チェルシーはジェイドン・サンチョと契約すべきだと思う。チームにとって重要な存在だった。
チームの原動力となってきた。来季の飛躍に向けて、必要なピースだ」と完全移籍を推奨している。
2500万ポンドでの買い取り義務が課されている現状で、チェルシーが“解約金”を支払ってサンチョを返す選択肢も依然として残るが、今やそれを惜しむ声が優勢になりつつある。
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