ACミランのラファエル・レオン photo/Getty Images
世界屈指のサイドアタッカー
今シーズンのACミランは、セリエAでは8位に終わり、さらにコッパイタリアでも決勝でボローニャに敗れて準優勝に終わった。来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)やUEFAヨーロッパリーグ(EL)への出場権を逃したことで、同クラブの中心選手達がステップアップのために移籍を志願する可能性は十分にある。
なかでも去就に注目が集まっているのがラファエル・レオンだ。2019年8月にリールからミランにやって来たこの25歳のポルトガル人は、直近数シーズンの活躍でいまや世界最高のサイドアタッカーの一人に数えられるまでになり、バイエルン・ミュンヘンやアーセナルが今年夏の補強候補として獲得を虎視眈々と狙っている。ビッグクラブがミランから誰かを引き抜くとすれば、レオンが最初のターゲットとなるのは間違いない。
しかし、ミラン首脳陣は現時点でレオンを売却するつもりはないようだ。イタリアメディア『Corriere dello Sport』によれば、レオンとミランとの契約には一定以上の移籍金が提示された場合には契約を解除できるという条件が盛り込まれているが、その契約解除金の金額が1億7500万ユーロ(約286億円)に設定されているという。ミランはこの金額以下のオファーについては応じない方針であるとも同メディアは伝えている。
ドイツメディア『Transfermarkt』が算出しているレオンの市場価値は7500万ユーロ(約122億円)。これも破格の市場価値なのだが、さらに2倍以上の金額をミランは要求していることになり、この条件をクリアするのはどのクラブにとっても至難の業だろう。