世界を席巻する井上尚弥 Photo/Getty Images
いよいよ決戦へ
WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフが、日本時間5月31日にメキシコ・グアダラハラで行われたノンタイトル10回戦でルイス・カスティージョを8回TKOで撃破。これにより、9月に予定される井上尚弥との統一戦実現がいよいよ確実な状況となった。
アフマダリエフにとって今回の試合は、井上との対戦に向けた前哨戦として設定されたもの。元WBA&IBF世界王者であるアフマダリエフは、2023年にマーロン・タパレスに敗れて王座陥落後、2連勝を達成。昨年にはKO勝利で暫定王座を獲得し、戦績を13勝(10KO)1敗とした。対戦相手のカスティージョはメキシコのベテランボクサーでランキング外の挑戦者。戦績は31勝(20KO)6敗であった。
試合は序盤、アフマダリエフが慎重な立ち上がりを見せ、カスティージョをよろめかせるも攻め切らず終わる。5ラウンドに入ると、アフマダリエフのボディブローでカスティージョが最初のダウン。続く6ラウンドにはロープに追い込み、2度目のダウンを奪う。耐えるカスティージョに対し、アフマダリエフは無理をせず慎重に圧力をかけ続けた。そして迎えた8ラウンド、連打でグラついたカスティージョを見て相手陣営がストップをかけ、アフマダリエフが危なげなくTKO勝利を収めた。
確実に勝利を掴んだアフマダリエフ。9月の大一番では、歴史的一戦となることは間違いない。