インテルがCL決勝直前に悲報 元会長エルネスト・ペッレグリー...の画像はこちら >>

CL決勝会場のフースバル・アレーナ・ミュンヘン Photo/Getty Images

惜しまれる

インテルがチャンピオンズリーグ決勝を目前にして、クラブの歴史に名を刻む元会長エルネスト・ペッレグリーニ氏の死去を発表した。84歳だった。



ペッレグリーニ氏は1984年から1995年までインテルの会長を務めた人物であり、その在任期間中にクラブはセリエA優勝1回、UEFAカップ優勝2回という輝かしい実績を残した。とりわけジョバンニ・トラパットーニ監督の下で成し遂げたセリエA制覇は、当時の勝ち点制度(勝利で2ポイント)で史上最高記録を樹立する偉業であった。

また、同氏はローター・マテウス、アンドレアス・ブレーメ、ユルゲン・クリンスマン、カール・ハインツ・ルンメニゲといったドイツ人スターたちを次々と獲得し、インテル黄金期の礎を築いた存在でもある。

クラブは公式声明で「エルネスト・ペッレグリーニ会長が私たちのもとを去った。彼は11年間にわたり知恵と名誉、そして決意をもってインテルを率い、クラブ史に消えることのない足跡を残した」と追悼の意を表した。対戦相手のパリ・サンジェルマンも、「元会長エルネスト・ペレグリーニ氏の追悼に敬意を表すとともに、同氏の家族、友人、そしてインテル・ミラノに心から哀悼の意を表する」とコメントしている。

そんなインテルは、ミュンヘンで行われるCL決勝でPSGと対戦。ジョゼ・モウリーニョ監督のもとで欧州制覇を成し遂げた2009-10シーズン以来のタイトルを狙う。今大会では準々決勝でバイエルンを下し、準決勝ではバルセロナと2戦合計7-6の激戦を演じて決勝に駒を進めた。

元オランダ代表のウェズレイ・スナイデルは古巣の戦力に太鼓判を押し、「PSGは相手にスペースを与えてきたが、インテルはそれを突く力がある。特にデンゼル・ダンフリースが右サイドで機能すれば、PSGにとっては厄介な相手になる」と『METRO』に語っている。

栄光の歴史を築いた名会長の死を胸に、インテルは欧州の頂点を目指す。

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