パルマのゴールを守る鈴木 photo/Getty Images
チームはセリエAで3番目に多いシュートを打たれた
苦しいゲームも多かったが、何とかセリエA16位に入って残留を手にしたパルマ。この残留劇に大きく貢献したのが日本代表GK鈴木彩艶だ。
昇格組ということもあり、今季のパルマは相手に押し込まれる展開も多かった。チームとしては1試合平均14.3本のシュートを浴びていて、これは降格が決まった19位ヴェネツィア、20位モンツァに次いでリーグ3番目に多い数字だ。
そのおかげで鈴木はかなり忙しいシーズンを過ごすことになり、今季の鈴木はセリエAで4番目に多い99セーブを記録。GKの差がヴェネツィア、モンツァとの差を分けたと言っても大袈裟ではない。
地元メディア『Parma Live』も今季の鈴木のパフォーマンスを絶賛しており、今では欧州ビッグクラブが関心を寄せるGKへと成長した。
「鈴木にとってセリエAデビューシーズンは間違いなく順調なものとなった。シーズン序盤は不安定なスタートだったが、今ではサポーターのハートを掴んでいる。鈴木は誰もが認める守護神となり、合計8回のクリーンシートを達成。数々の説得力あるパフォーマンスのおかげで、今ではバイエルンのようなトップチームに移籍するのではといった噂が市場を賑わせている。スタッツも見事であり、欧州5大リーグでプレイする22歳以下のGKの中で99回以上のセーブを記録した選手はいない」
22歳の若さも大きな魅力であり、パルマでセリエAフルシーズンを戦えたことは大きな経験となったに違いない。この若さで5大リーグを経験しているGKがいることは日本代表にとっても頼もしく、2026ワールドカップへ鈴木は日本代表でも絶対的な存在になろうとしている。