今のMLSにはメッシ効果がある photo/Getty Images
1994W杯の後は人気が続かなかった
インテル・マイアミでプレイするリオネル・メッシ効果もあり、注目度が上がっているアメリカ・MLS。今夏はアメリカでクラブワールドカップ、2026年にはアメリカ・カナダ・メキシコでのワールドカップ北中米大会が予定されており、この巨大な2大会でアメリカのサッカー人気がどう変わっていくかは非常に興味深い。
MLSのアナリストを務めるブラッドリー・ライト・フィリップス氏は、メッシを中心とするインテル・マイアミの影響でサッカー人気爆発のベースは整いつつあると見ている。ただ、問題はそれがいつまで続くかだ。
アメリカでは1994年にもワールドカップを開催しているが、その人気を維持出来なかったところがある。同氏はMLSを盛り上げ続けること、そしてアメリカ代表がピッチで結果を出すことにアメリカサッカー人気の未来がかかっていると見る。
「メッシがここにいてくれることが嬉しい。それが人々がリーグを見続ける理由になっているからだ。彼のようなパフォーマンス、それを見ようとスタジアムが満員になる光景。この流れを維持し続けないといけない」
「(ワールドカップに関しては)94年に起きたものと似ているだろう。ワールドカップに向けて熱狂が高まり、人々の関心も高まる。問題はその関心をどれだけ維持できるかだ。ワールドカップへ良い準備が出来つつあると思うが、結局のところは結果にかかっている。ピッチ上での成果だ。
アメリカではアメフト、バスケット、野球など他にも国民に根付いている伝統的なスポーツがある。特にアメフト人気は異常なレベルにあり、アメフトNo.1の環境は変わらないだろう。その中でサッカーがどこまで国民に根付くのか。MLSの盛り上がりはもちろんだが、肝心のアメリカ代表が2026ワールドカップ本番であっさりと負けるようなことがあれば今回も失敗に終わるかもしれない。