インテル新監督候補のファブレガス Photo/Getty Images
すでに交渉も
インテルがシモーネ・インザーギ監督の後任を探す中、セスク・ファブレガスとロベルト・デ・ゼルビが最有力候補として浮上している。現地報道によれば、他にも複数の候補が打診されているものの、インテル首脳陣が本格的に検討しているのはこの2人に絞られているという。
ファブレガスは現在、セリエAのコモで監督を務めており、クラブはその去就に強く関与している。インテルは正式にコモ側へ接触を申し入れ、ファブレガスとの交渉開始の許可を求めた。しかし、コモはこれを拒否。ファブレガスがクラブの未来に不可欠な存在であるとして、現時点での移籍交渉には一切応じない方針を貫いている。
インテルのスポーツディレクターであるピエロ・アウジリオ氏はロンドンでファブレガスとの非公式な初会談を今夜行う予定で、再び協議を重ねることが見込まれている。とはいえ、正式なオファー提示や交渉進展はコモ側の承認次第であり、最終的な判断はスペイン人指揮官自身に委ねられる構図となっている。
一方、ロベルト・デ・ゼルビはイタリア復帰を希望しており、インテルにとっても戦術的な継承という意味で理想的な選択肢であるとみられている。だが、年俸やプロジェクトの整合性など細部での詰めが必要とされている。
インテルにとっては、来季のスクデット奪還や欧州カップ戦での躍進が至上命題。指揮官人事はその根幹を成すだけに、ファブレガスの去就をめぐるコモとの駆け引きは、クラブの未来を左右する重要な局面となりそうだ。