佐野海舟が復帰後に即スタメン出場 賛否渦巻く中でも安定感ある...の画像はこちら >>

オーストラリア戦の佐野 Photo/Getty Images

物議を醸す中でのプレイ

佐野海舟が日本代表に復帰し、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦でスタメン出場を果たした。タイトな展開の中で64分間プレイし、守備と攻撃の両面で確かなインパクトを残した。



今節の舞台は敵地パース。すでにW杯出場を決めていた日本は、若手や控え組を中心とした構成で臨んだ。試合は終盤までもつれたが、90分に決勝点が生まれる。見事なターンで瀬古歩夢をかわしたライリー・マッグリーがマイナス方向に折り返すと、アジズ・ベヒッチが右ポスト際へ正確に流し込んだ。このゴールが決勝点となり、オーストラリアは日本戦で実に16年ぶりとなる勝利を挙げた。これによりグループ2位でのW杯本大会出場をほぼ確実なものとし、日本は0-1で今予選初の黒星を喫する結果となった。

そんな中で奮闘を見せていたのが、日本代表の佐野海舟である。『FotMob』によれば、佐野はタックル成功率100%、ボールリカバリー2回という数字を記録。持ち味であるボール回収能力と守備力を発揮し、中盤で粘り強く戦った。また、パス成功率93%、アタッキングサードへのパス5本と、配球でも貢献。連携面では課題を残したものの、攻撃参加への意欲を随所に見せていた。

それでも、彼にはさらなる活躍を期待してもいいはずだ。
佐野は2024-25シーズンのブンデスリーガで総走行距離393.7kmというリーグ最長記録をマーク。ドイツ国内でも屈指の運動量を誇るこの実績を引っ提げての再招集だったが、ポテンシャルを考えれば、まだその力を出し切ってはいない。

日本は、6月10日に大阪・吹田スタジアムでインドネシアとの最終節を迎える。内容と結果の両面で課題が残ったオーストラリア戦だが、佐野の奮闘が今後のチーム構築に希望をもたらしている。

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