去就が不透明なドンナルンマ Photo/Getty Images
PSGとの交渉次第か
チャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたパリ・サンジェルマンの正守護神ジャンルイジ・ドンナルンマが、欧州トップクラブの注目を一身に集めている。現行契約は2026年まで残っているものの、長期契約への更新交渉が難航しており、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリード、ミランなどが獲得に動き出す可能性が浮上している。
26歳のドンナルンマは、チャンピオンズリーグ優勝により重要なキャリアの節目を迎えた。PSG残留が「最優先」と自ら公言する一方で、年俸の大幅な増額を求めており、現在の年俸1000万ユーロを上回る条件が提示されなければ、移籍も視野に入れる構えだという。
『Gazzetta dello Sport』によれば、PSG側は選手側の高額要求に慎重な姿勢を崩しておらず、過去数年にわたる緊張関係も影響を与えているとされる。そうした中、ミランはマイク・メニャンの後釜として“かつての愛弟子”復帰を模索しており、チェルシーから関心を受けている守護神が去った場合の最有力候補と見られている。
また、バイエルンは40歳となったノイアーの後継者を本格的に探しており、経験豊富なドンナルンマは理想的な選択肢とされる。さらに、レアル・マドリードも34歳を迎えるクルトワの後任として興味を示しており、欧州最高峰のポジションを巡る水面下の動きが活発化している。
ユヴェントスとインテルも長期的視野での獲得を検討しており、現契約満了後のフリー移籍を狙う構え。プレミアリーグのビッグクラブが割って入る可能性も否定できず、夏のマーケットでドンナルンマの動向は注目の的となる。
ドンナルンマはすでにその若さにしてイタリア代表とクラブレベルで頂点を経験しており、その実力と精神力には疑いの余地がない。次なるステージがどのクラブになるのか、欧州全体がその決断に注目している。