パリ・サンジェルマンのバルコラ photo/Getty Images
今季公式戦58試合で21G19A
レロイ・サネの契約満了に伴うガラタサライへの入団が決まり、さらにキングスレー・コマンの移籍も有力視されているバイエルン・ミュンヘンではサイドアタッカーの新戦力獲得が今夏の重要なテーマになりつつある。
三笘薫(ブライトン)や久保建英(レアル・ソシエダ)の名前も獲得候補として現地メディアで取り上げられているものの、現時点でバイエルン首脳陣が最も獲得を熱望しているのは、パリ・サンジェルマン(PSG)のブラッドリー・バルコラだ。
バルコラは2023年夏にリヨンからPSGに加入し、今シーズンは公式戦58試合に出場して21ゴール19アシストを記録。爆発的なスピードと正確なフィニッシュを武器にPSGの中でも存在感を放っていて、22歳にして既に世界屈指のサイドアタッカーという評価を不動のものにしている。移籍が実現すれば、バイエルンの攻撃陣が格段に強化されるのは間違いない。
しかし、PSG首脳陣はチームの中心選手に成長したバルコラを簡単に手放すつもりはないようだ。フランメディア『Jeunesfooteux』によれば、バイエルンは既にバルコラの代理人と接触して移籍の可能性を探っているものの、クラブの幹部たちはバルコラに対して今年夏の移籍は絶対に容認しない方針であることを伝達したという。
PSGは2028年6月末までとなっているバルコラとの現在の契約に代わる長期契約を早期に結びたいと考えているため、他のクラブとの移籍交渉に応じるつもりは一切ないようだ。加えて、フランスメディア『Foot Mercato』によれば、バルコラ自身もPSGでの生活に満足していて、現時点で移籍は希望していないという。
この状況では、バイエルンがバルコラ獲得に成功する可能性はあまり高くないかもしれない。