本音を語ったウォーカー Photo/Getty Images
17年ぶりの栄冠
カイル・ウォーカーが、かつて所属したトッテナム・ホットスパーでのタイトル獲得のためなら、これまで手にしたプレミアリーグ優勝のうち1つを手放してもいいと語った。
トッテナムは今年5月、UEFAヨーロッパリーグ決勝でマンチェスター・ユナイテッドを1−0で下し、2007年以来17年ぶりとなるタイトルを獲得。
「もし変えられるなら、僕はプレミアリーグの優勝1回分と引き換えにトッテナムであの(EL)タイトルを取りたかった。2007年以来となるスパーズの優勝メンバーの一員になれたと言えたら、それは特別だった」と語っている。
ウォーカーは2017年まで8年間トッテナムに在籍し、プレミアリーグで2位に入った直後の夏にマンチェスター・シティへと移籍。
「2回目の優勝なら差し出せるかもしれない。1回目はさすがに無理だ。でも、あの瞬間がどれほど意味を持つか、僕にはよく分かっている」とも語り、その重みを強調した。
さらに、当時のチームメイトで現在のスパーズ主将であるソン・フンミンについても言及。「彼がレヴァークーゼンから来たときは、まるでヘッドライトに照らされたウサギのようだった。あの頃はロッカールームに大物ばかりいたからね」と笑いながら回想。「何度も決勝で涙をのんできた彼が、ついに報われた。それが本当に嬉しい」と語った。
なおウォーカー自身は現在、マンチェスター・シティとの契約が残り1年。これまでにプレミアリーグ6回、FAカップ2回、カラバオカップ4回、そしてUEFAチャンピオンズリーグなど数多くのタイトルを獲得してきたが、将来が不透明となっている。
スパーズの歓喜を見届けたベテランDFの言葉は、彼のキャリアにおける“未完の想い”を物語っている。