Jリーグは後半戦へ突入　３連覇目指すヴィッセル神戸の行方を左右する“キープレイヤー”とは
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３連覇を目指すヴィッセル神戸　photo/Getty images

目指すは３連覇

J1リーグは後半戦に突入し、2年連続で頂点に立ってきたヴィッセル神戸はクラブ史上初の3連覇に向けて再始動。同クラブは現在6位に位置しており、首位鹿島アントラーズを1試合未消化で勝ち点差10と十分に射程圏内に捉えているが、今季はこれまで以上に厳しい戦いが待ち受けている。そんな中、チームを勝利に導くキープレイヤーとして注目されるのがマテウス・トゥーレルと新加入の永戸勝也の2人だ。

守備の軸として君臨するトゥーレルは今季ここまで13試合に先発出場し、空中戦や対人守備の強さに加え、ビルドアップ能力の高さでチームを支えている。最終ラインからの正確なフィードは、相手の守備陣形を一気に崩す武器となっており、テンポの早い攻撃を実現するのに欠かせない存在に。後半戦ではより対策を講じてくる相手に対し、冷静な判断と統率力でディフェンスラインを安定させることが求められる。また今季はすでに2ゴール2アシストと攻撃面での貢献も目立っており、特にセットプレイ時には相手の脅威に。トゥーレルの攻守における圧巻の存在感はますます重要になるだろう。

一方、特別登録期間の補強として横浜F・マリノスから加入した永戸は左サイドからのクロス精度に定評のある攻撃的SBだ。神戸は今季、得点力に波があり、サイドの崩しやラストパスの精度が課題の一つとされてきた。そこに永戸が加わることで左サイドの攻撃の厚みが増すだけでなく、相手守備陣の的を絞らせない効果も生まれる。特に空中戦に強い佐々木大樹や大迫勇也などが前線に君臨しているヴィッセル神戸にとって左足のキックに定評がある永戸の加入はシンプルながら確実性のあるチャンス創出の増加が期待される。またフリーキックやCKといったセットプレイのキッカーとしても永戸は重宝されることが予想されており、海外移籍した初瀬亮の後釜としての活躍も期待される。

ヴィッセル神戸が3連覇という偉業を達成するにはこうした個々の力が噛み合うことが必要不可欠だ。トゥーレルの統率と守備の安定、永戸の攻撃参加と左サイドの活性化。彼らが後半戦でチームを牽引できるかどうかが、王者が再び頂点に立つカギを握ることになる。

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