ベンフィカVSオークランドの一戦は6730人しか集まらず photo/Getty Images
課題の見える立ち上がり
まだまだクラブワールドカップ2025は始まったばかりだが、ここまで全てが順調とは言えないだろう。問題視されているのは、空席が目立つ観客動員の部分だ。
米『Los Angeles Times』はFIFAが大会の注目度を十分に高められなかったとここまでを振り返っていて、加えて猛暑の影響もある。選手のパフォーマンスが思うように上がらないところがあり、特にシーズンを終えたばかりの欧州勢には疲労の色も見えている。
「CWCはクラブの世界大会としては史上最大規模、かつ収益性の高いイベントだが、ここまでの平均観客数は3万人ほどに留まる。アメリカのスタジアムでは、半分近くが空席となる。5万人以上を集めたゲームも8試合あったが、一方で5300人を下回ったゲームもあった。FIFAがチケット販売の低迷に危機感を抱き、大会直前にチケット価格を大幅に値下げしたにも関わらず、このような事態になっているのだ。主な責任はFIFAにあり、彼らはこの大会の重要性をファンや選手たちに十分アピールできなかったのだ。また多くの試合が正午か午後の早い時間帯に始まることもあり、蒸し暑い天候が試合内容や観客動員に影響を与えているところもある」
同メディアはこのように伝えていて、暑さは選手だけでなく、サッカーファンにとっても厳しいものだ。すでにスコアレスドローも3試合あり、選手のパフォーマンスが上がり切らないとすれば問題だ。
決勝トーナメントになれば景色は変わるかもしれないが、果たしてCWCはどこまで盛り上がるのか。拡大した第1回大会は課題も見える内容となっている。