レアルの中盤をコントロールしていたクロース photo/Getty Images
今夏に答えは見つかるか
シャビ・アロンソを新指揮官に迎えたレアル・マドリードには、今も中盤に優秀な選手が揃っている。ただ、現役引退したトニ・クロースほどのゲームメイク力を持つ選手はいない。
今夏はすでにDFディーン・ハイセン、トレント・アレクサンダー・アーノルドを補強するなど、市場で積極的な動きを見せているが、司令塔の部分だけは答えが見えない。レアルはクラブワールドカップ初戦でサウジアラビアのアル・ヒラルと1-1で引き分けているが、レアル専門サイト『Madrid Universal』もゲームメイクの部分には不安が残ったと新シーズンへ課題を感じている。
「欧州でも指折りのスター集団ではあるが、ゲームテンポをコントロールし、守備を崩せるプレイメイカーの不在は依然として懸念事項だ。クラブもこの問題を認識しているが、解決へ導く明確な新戦力は見当たらない。現実的にマドリーの厳しい要求に応えることができるだけの技術力、ゲーム予測力を持つMFを見つけるのは容易ではないのだ」
「マルティン・ズビメンディはアーセナルへの移籍に向かっているため、候補から外れる。PSGのヴィティーニャは両クラブの関係性もあり、獲得が難しい。アンジェロ・スティラーは有望な選手だが、まだマドリーを納得させるレベルには達していない。エンソ・フェルナンデス、マクアリスターについても僅かに噂があったが、この夏に獲得できる見込みは低い。現状では、答え探しは8月末まで長引く可能性が高い。フロントは急いで選手を獲得するつもりはないようだが、創造性の欠如が重要なゲームに影響を及ぼすならば、その躊躇は悪い結果に繋がる恐れがある」
フェデリコ・バルベルデ、エドゥアルド・カマヴィンガ、ジュード・ベリンガムら優秀なMFは他にもいるが、いずれも純粋なゲームメイカーではない。元よりクロースの代役が簡単に見つかることはないと分かっていたものの、この問題は何とか解決したいところ。