攻守で何でも出来るからこそ、ベリンガムの能力を100%引き出...の画像はこちら >>

レアルでプレイするベリンガム photo/Getty Images

どこがベストポジションなのか

レアル・マドリードでプレイするイングランド代表MFジュード・ベリンガムは、今季リーグ戦で9ゴール8アシストの数字を残した。MFとして十分すぎる数字ではあるが、2023-24シーズンにはリーグ戦だけで19ゴール6アシストの数字を残している。

それと比較すると、今季の得点数はやや物足りないか。

昨季と今季の違いでは、FWキリアン・ムバッペ加入の影響がある。ベリンガムの得点力を活かすにはトップ下がベストとなるが、ムバッペ加入からはトップ下を配置しないシステムで戦うことも増えた。

では、今季より指揮官に就任したシャビ・アロンソはベリンガムの能力をどう引き出すだろうか。ベリンガムは慢性的な肩の故障に悩まされていて、現在行われているクラブワールドカップ終了後に肩の手術をする予定となっている。2、3カ月ほど離脱すると見られており、新シーズンのスタートには間に合わないことになる。

アロンソがベリンガムを本格的にチームに組み込むのは10月頃からとなるかもしれないが、『ESPN』はアロンソがベリンガムの力を100%引き出せるか気にかけている。

またベリンガムは何でもできる超万能MFであるため、全てをこなそうとする傾向にある。時には自陣深くまで戻って守備に奔走し、チャンスと見ればゴール前まで駆け上がる。それがベリンガムの良さではあるが、同メディアはアロンソがベリンガムのポジショニングに制限をかけたい考えだと伝えている。自由に動きすぎると、チーム全体のポジショニングが乱れてしまう危険性もあるからだ。

同メディアはアロンソの指示によってはベリンガムが「羽を折られた気分になるかもしれない」と伝えているが、ベストな起用法を見つけ出せるだろうか。
それはイングランド代表を指揮するトーマス・トゥヘルにも言えることで、何でも出来るベリンガムの良さを100%引き出す術を見つけるのは意外に難しいのかもしれない。

2023-24シーズンの成績から考えれば、やはり得点に絡む機会を増やしたい。レアルではムバッペやヴィニシウスとの連携を上手く構築していく必要があり、アロンソにとっては難しいミッションとなりそうだ。

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