シティ新加入のヌーリ photo/Getty Images
クラブW杯で好調を維持するシティ
6月中旬からスタートしたクラブW杯もグループステージの日程が終了し、ベスト16が出揃った。イングランド勢は2チームともに勝ち残り、マンチェスター・シティはアル・ヒラル、チェルシーはベンフィカとそれぞれ対戦する。
シティはグループステージでは唯一の全勝したクラブで、『BBC』によると、すでに3780万ポンド(約75億円)の賞金を獲得したという。
シティは今夏ウルブズから左SBのラヤン・アイト・ヌーリを獲得しており、その際に支払った移籍金は3100万ポンド。今大会の賞金ですでに回収することに成功している。
シティ、そしてチェルシーはベスト16に勝利すれば、追加で960万ポンドを受け取ることになる。そこからさらに進み決勝でも白星を挙げることができれば、賞金総額は9190万ポンド(約182億円)にまで上る。
昨季のCL王者であるパリ・サンジェルマンは同大会を制し、賞金9500万ポンドとクラブW杯以上の賞金を受け取ったが、PSGはCLで17試合を戦っている。クラブW杯では半分以下となる7試合で大会が終了し、対戦相手のレベルも落ちる。
ただ、クラブW杯は欧州勢からすれば長いシーズンを終えたあとに行われる大会となる。もし、シティがこの大会を優勝して182億円の賞金を受け取り、今夏に支払った多くの移籍金をカバーできたとしても、新シーズンまで体を回復させる時間は他のクラブと比べて少なくなる。ヌーリら新戦力をチームに溶け込ませるという意味ではメリットも少なからずあるが、シーズン終了後の約1か月にも及ぶ大会は新シーズンでどのような影響をもたらすのか注目したい。