マンUでプレイするオナナ Photo/Getty images
制約は来年9月まで
マンチェスター・ユナイテッドは、アンドレ・オナナの後任としてOGCニースのGKマルシン・ブルカを獲得することができない状況にあるという。これは、両クラブの親会社であるINEOSとUEFAとの合意による制限によるものだと、『CaughtOffside』が報じている。
オナナは昨季、守護神としてプレイしたが、そのパフォーマンスには多くの疑問が投げかけられ、2年目を迎える現段階で先発の座は保証されていない。ルベン・アモリム監督はシステムに適した新たなGKを望んでいるとされるが、現時点で最優先の補強ポイントではないとされる。
それでも、クラブ内部ではオナナに代わる選択肢が模索されており、短期的にはローンでの放出も検討されているという。これまでにエミリアーノ・マルティネスやディオゴ・コスタらの名前が報じられてきたが、昨季リーグ・アンで好パフォーマンスを披露したブルカも候補に浮上していた。
しかし、ユナイテッドとニースは昨夏、共に2024-25シーズンのUEFAヨーロッパリーグに出場するにあたり、クラブ間で選手の売買を行わないことでUEFAと合意していた。この合意により、2025年9月までは互いに選手を獲得できない状態が続く。
UEFAはこの合意内容について次のように説明している。
「両クラブの独立性を証明する追加措置として、関係クラブは以下の内容に同意した。すなわち、両クラブ間でのいかなる協力・技術的・商業的契約も締結せず、またスカウティングや選手データベースも共有しないこと」
なお、ユナイテッドは以前、ニース所属のDFジャン・クレール・トディボにも関心を示していたが、最終的に同選手はウェストハム・ユナイテッドに加入。INEOSの創業者であり両クラブのオーナーでもあるジム・ラトクリフ氏は『Bloomberg』のインタビューで、ある選手の獲得がUEFAの制限で阻止されたと認めており、それがトディボだったと推測されている。
一方で、ブルカにはサウジアラビア1部の昇格クラブ・ネオムSCも関心を示しており、同選手獲得の有力候補となっているという。