ヤマルの前はファティが“メッシの後継者候補”だった モナコで...の画像はこちら >>

バルセロナでの未来が期待されてきたファティ photo/Getty Images

デビュー当初のインパクトは強烈だった

2024-25シーズンも圧巻のパフォーマンスを見せ、バルセロナですっかりリオネル・メッシの後継者候補となったFWラミン・ヤマル。まだ17歳のヤマルがメッシの領域にどこまで近づけるかと話題になる機会が増えている。



ただ、数年前はそのポジションにアンス・ファティがついていた。ファティも10代からバルセロナでブレイクした特別な才能の持ち主であり、弱冠17歳と40日でチャンピオンズリーグ初ゴールを決めるなど明るい未来が待っていると思われた。バルセロナもその期待を込め、ファティに10番を託したのだ。

しかし、その後ファティは怪我に苦しんだ。なかなかトップフォームに戻らず、バルセロナでも主力ではなくなった。今夏にはモナコに買取オプション付きでレンタル移籍することが決まり、仏の地から再出発することになる。

伊『Gazzetta dello Sport』は「ファティもデビュー当初はヤマルと同じくらいのインパクトを残した。まるで流星のような登場で、プレイタイムが少ない時でも常に決定力を発揮してきた。それはまるで魔法の杖のようだった。サポーターは彼を求め、彼も常にそれに応えてきた。あの衝撃から6年、彼はモナコへ向かう。大きすぎる怪我でキャリアが頓挫し、彼はスプリント力や輝き、自信、大胆さを失ってしまった。
今バルサの10番はヤマルに渡ろうとしている。10番はファティのものだったが、彼がその時間を楽しむことはなかった」と嘆く。

怪我の問題があったが、ファティの衝撃も相当なものがあったのは確かだ。まだ22歳と若いだけに、復活するための時間は残されている。今のスペインサッカー界ではヤマルが中心になりつつあるが、ファティも特別な才能だ。

同メディアは「ファティがモナコで活躍できるか楽しみだ。それは彼自身だけでなく、サッカー界全体にとって素晴らしいことだからだ」と伝えていて、16歳や17歳当時のファティの輝きを待っているファンは多いはず。

今すぐは難しいが、スペイン代表やバルセロナで主力としてヤマルとファティの共演が実現する可能性だってゼロではない。両者ともバルセロナのカンテラが生んだ驚異的な才能であり、ファティにはモナコでその一歩を踏み出してもらいたい。

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