一気にトルコの名将へと駆け上がる? 注目の青年指揮官となった...の画像はこちら >>

シャフタールの指揮官に就任したアルダ photo/Getty Images

トルコ国内では結果を出してきた

指導者としてこれほど良いスタートを切るとは予想外だったか。

今夏にウクライナの名門シャフタール・ドネツクの指揮官に就任したのは、現役時代にアトレティコ・マドリードなどで活躍してきた元トルコ代表のアルダ・トゥランだ。



38歳のトゥランは2022年に現役を退くと、翌年にはトルコ2部に所属していたエユプスポルの指揮官に就任。すると就任1年目にチームを1部昇格へと導き、1部での戦いとなった2024-25シーズンもチームを6位に導いている。

その成績にシャフタールが目をつけ、新シーズンよりウクライナの名門を指揮することになった。現在クラブのスポーツディレクターを務めているのはクラブOBであり、元クロアチア代表選手のダリヨ・スルナだ。

スペイン『MARCA』によると、スルナはトゥランがシャフタールにふさわしい指揮官だと信頼を寄せる。

「アルダはハングリー精神に溢れ、若く、野心的な勝者だ。私やチームと同じだね。彼はエユフスポルを昇格させ、昨季はトルコ1部でも6位に入っている。彼を説得するのは難しくなかったよ。ウクライナでは戦争の問題もあるが、彼はそれについては何も聞いてこなかった。選手のこと、チームについて話しただけだ。電話一本で十分だった。
我々は過去25年にわたって優秀な選手を輩出しただけでなく、ルチェスク、デ・ゼルビ、ルイス・カストロ、フォンセカなど優秀な指導者も擁してきた。アルダにもトップレベルになるための要素が揃っていると思う。アルダのスタイルは守備面ではシメオネ、攻撃面はルイス・エンリケを思わせる。選手としての実績もある」

トルコ国内でのスタートは見事だったが、トゥランは名将になれるのか。アトレティコ時代にディエゴ・シメオネの指導を受けているのは興味深いポイントで、いつか5大リーグにチャレンジする日がくるかもしれない。

編集部おすすめ