リヴァプール入団が決まったヴィルツ photo/Getty Images
22歳のドイツの至宝
移籍市場が閉まる9月1日までまだ1カ月半ほど残っているものの、現時点での今夏の移籍市場での最大のニュースは、フロリアン・ヴィルツのリヴァプールへの移籍だろう。
2023-24シーズンにレヴァークーゼンの無敗でのブンデスリーガ優勝に貢献し、さらにドイツ代表でも攻撃の牽引役を務めているヴィルツは、22歳にして世界トップクラスの選手との評価を不動のものにしている。
このリヴァプール行きの決断について、ヴィルツの父親であるハンス・ヨアヒム・ヴィルツ氏は、リヴァプールのアルネ・スロット監督の存在が大きく影響したとドイツメディア『Spiegel』とのインタビューの中で明かしている。
「アルネ・スロットはスポーツ的な側面からフロリアンを納得させることができた。それに加えて彼は接していて非常に心地良い気持ちになる人物なんだ。フロリアンにとってベストの監督は彼に多くの自由を与えてくれる監督であり、フロリアンもまたそういう監督に大きな共感を覚えるタイプの選手だ」
「アルネ・スロットには独自のサッカー哲学、ボールポゼッションとプレッシングへのこだわりがある。それはフロリアンが彼の強みを出しやすいスタイルでもある。そのことにフロリアンは非常に大きな感銘を受けていた」
スロット監督の間で交わされた会話の詳細については明かされなかったが、同監督の人柄やサッカー観がヴィルツにとって引く手あまたの状況の中でリヴァプールを選ぶ決め手となったようだ。