ネイマールは最悪のシミュレーション王? ドイツの元国際レフェ...の画像はこちら >>

現在はサントス所属のネイマール photo/Getty Images

レフェリー泣かせの行為

球際の競り合いの場面でファウルを受けたかのように倒れ込むシミュレーションは、試合を裁くレフェリーにとって非常に厄介だ。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入によってペナルティエリア内でのシュミレーションの見極めは容易になったものの、それ以外の場所では依然として難しい見極めを迫られている。



そしてこのシミュレーションについて、ドイツの元国際レフェリーであるフェリックス・ブリッヒ氏が興味深い発言を行った。ドイツメディア『FOCUS-online-Talk』とのインタビューの中で同氏は、自身のキャリアの中でシミュレーションについて最悪だった選手としてサントスのブラジル代表FWネイマールの名前を挙げ、以下のように語った。

「シミュレーションに関してほとんどレジェンドの域だったのはネイマール。だから私は、彼の顔が苦痛で歪んでいる時ほど試合を続行させるようにしていた。強い痛みを感じている選手はすぐに倒れ込むもので、ピッチ上を転げ回ったりはしない」

本当に痛い時のリアクションを考えればネイマールのそれは演技である可能性が高い。そういう目線でブロッヒ氏はレフェリングを行っていたようだ。また、同氏は試合中にファウルの判定を下す際には現象が起きた状況とその周辺の選手達の反応も考慮に入れていたという。

「小さなファウルはいつも試合の中で意図的に行われている。私はその現象の近くにいた選手達のリアクションによってファウルの程度をジャッジするというのを頻繁にやっていた。彼らが真っ先に私の方を見る場合、それはあまり酷いファウルではない。逆にファウルを受けた味方選手への心配や相手選手への反応が大きければ、それは危険なファウルの証だ」

レフェリーがシミュレーションを見極めるためには、ファウルそのものだけでなく、その周辺の様々なことにも気を配る必要があるということなのかもしれない。

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