コモで大ブレイクしたニコ・パス photo/Getty Images
昨季の10位を超えるのが目標
昇格組ながら、昨季セリエAで10位に入ったFCコモ。第一目標である残留を果たし、新シーズンはさらに上位を目指すことになる。
セスク・ファブレガス率いるチームは野心的で、今夏の市場でも積極的な動きを見せている。攻撃面ではウイングにセルティックでブレイクしたニクラス・キューン、レアル・ベティスから19歳のヘスス・ロドリゲス、オランダのAZから同じく19歳のジェイデン・アダイを獲得。
さらに攻撃的MFではディナモ・ザグレブからクロアチア代表MFマルティン・バトゥリナ、守備的MFではマンチェスター・シティからレンタルで加えていたMFマクシモ・ペローネを完全移籍に切り替えていて、かなり積極的な動きだ。
彼ら新戦力をチームに組み込みつつ、昨季大ブレイクした20歳のアルゼンチン代表MFニコ・パスを活かしていくのがコモ流だ。情報サイト『Transfermarkt』でイタリアサッカーを専門とするアニエロ・ルチアーノ氏もパスと新戦力をどう融合させるのかセスクの手腕に期待をかける。
「個人的に、パスはコモ最高の選手だ。チームの攻撃陣に予測不能な要素をプラスしてくれる。またファブレガスも述べているように、パスは攻撃的MFに必要な個性とフィジカルを備えている。新加入選手を見ると、バトゥリナとパスをセスクがどう融合させていくかも非常に興味深い」
新シーズンの目標はTOP10入りとなるだろうか。ルチアーノ氏はコモが結果を焦っていないと伝えていて、じっくりと上位を狙えるチームを作っていきたい考えだ。昨季は大成功のシーズンだったが、セスクは今後どうチームを強化するか。