2012-13シーズンのバイエルンは強烈だった photo/Getty Images
チームバランスではNo.1の評価も納得か
シーズンごとに21世紀の最強クラブを選んだ場合、No.1の力を持つクラブはどこになるだろうか。
今回『ESPN』はそのシーズン1試合あたりの獲得勝ち点数、1試合あたりの得失点差、獲得トロフィーなどから、21世紀の最強クラブを選出している。
10位:マンチェスター・シティ(2017-18)
9位:バルセロナ(2011-12)
8位:バルセロナ(2012-13)
7位:バイエルン(2013-14)
6位:レアル・マドリード(2015-16)
5位:リヴァプール(2018-19)
4位:バルセロナ(2010-11)
3位:レアル・マドリード(2011-12)
2位:バルセロナ(2014-15)
1位:バイエルン(2012-13)
2位と1位に関しては意見が分かれるかもしれない。2位の2014-15シーズン・バルサはリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNを軸に3冠を達成した伝説のチームであり、その破壊力は史上最強と言っていい。
しかし、2014-15シーズンのバルセロナが1試合あたりの勝ち点2.47点、1試合あたりの得失点差が2.34点なのに対し、2012-13シーズンのバイエルンは1試合あたりの勝ち点2.68点、1試合あたりの得失点差2.35点とMSN時代をやや上回る。
MSNほどのインパクトあるユニットはなかったかもしれないが、当時のユップ・ハインケス率いるバイエルンはチームバランスが絶妙だった。チャンピオンズリーグではバルセロナを2戦合計7-0で粉砕するなど、攻守両面で隙がない。
2024-25シーズンのCLを制し、クラブワールドカップ2025でも決勝に進んだパリ・サンジェルマンも組織力が絶賛されているが、まだまだハインケス・バイエルンの領域には届いていないだろうか。アリエン・ロッベンやフランク・リベリ、フィリップ・ラーム、マヌエル・ノイアー、バスティアン・シュバインシュタイガーなど、リーダーシップの部分も抜群だった。あらゆる面で理想に近いチームだったと言えるだろう。