アルテタ体制は7季目を迎える Photo/Getty Images
タイトル奪取はいよいよ至上命題に
アーセナルは今夏の移籍市場で、もっとも活発に動いているクラブの1つだろう。FWヴィクトル・ギェケレシュ、FWノニ・マドゥエケ、MFマルティン・スビメンディ、MFクリスティアン・ノアゴー、DFクリスティアン・モスケラ、GKケパ・アリサバラガを獲得。
スペイン『as』はガナーズに「億万長者革命」が起こっており、これはライバルたちに対する明確なメッセージだと報じた。アーセナルは今季、どんな犠牲を払おうとも大きなタイトルを獲得したいと考えており、莫大な資金投入はミケル・アルテタ監督やフロント陣の決意の表れだろう。
逆にいえば、これでタイトルを獲れなければいよいよアルテタ監督の進退問題に発展する可能性が高いということだ。アルテタがアーセナルの指揮官に就任してから5年と8カ月が経過しており、これは欧州のトップリーグでハイデンハイムのフランク・シュミット(17年11カ月)、アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ(13年8カ月)、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ(9年1カ月)に続く長期政権だ。その間、獲得できたタイトルはコミュニティ・シールドを除けば19-20シーズンのFAカップのみ。リーグでは3季連続の2位に終わっている。
ハイデンハイムは別として、シメオネもグアルディオラも就任5年以内にリーグタイトルを獲得している。一昨季までリヴァプールを率いたユルゲン・クロップも然りだ。アルテタ体制6年目(7季目)となる今季、プレミアリーグまたはUEFAチャンピオンズリーグのタイトル獲得が至上命題となることは間違いない。
アルテタがチームを大幅に改革し、数年前と比べれば見違えるような力をアーセナルが手にしたことは疑いようのない事実。
グーナーたちが待ち焦がれるビッグタイトルを手にするか、それともまたもや失意に沈むのか。アーセナルにとって本当の勝負のシーズンが始まろうとしている。