コモでプレイするデル・アリ photo/Getty Images
昨季途中にピッチに帰ってきた
トッテナムでその名を世界に轟かせ、イングランド代表でも中心的存在だったMFデル・アリ(29)。その才能に多くの人が魅了されたが、ここ数年の同選手のキャリアは順風満帆ではない。
トッテナムを退団した後、エヴァートン、ベシクタシュと渡り歩いた同選手だが、怪我にも悩まされ思うような結果を残せず。睡眠薬依存を抱えていることや、幼少期のドラッグ売買なども明かし、話題を読んだアリは今年の冬にセスク・ファブレガスが率いるセリエAのコモに加入した。
イタリアで再スタートを切ったアリは第29節のミラン戦で81分から途中出場し、750日ぶりの復帰を果たしたが、わずか10分ほどでレッドカードを受け、一発退場。苦いデビュー戦となり、その後はシーズン終了まで出場することがなかった。
そんななか、伊『La Gazzetta dello Sport』によると、アリは今シーズンのセスクの構想には入っておらず、トップチームに帯同していないという。他の戦力外となっている選手たちとトレーニングを行っているようで、近いうちに新しいクラブを見つけることができなかった場合、引退も視野に入れているようだ。
再起を誓ったイタリアでの再出発だったが、またしても試練に直面しているアリ。イングランド代表に復帰し、2026年のW杯に出場することを目標に掲げていたが、このままスパイクを脱いでしまうのか。