インデペンディエンテで結果を出してきたパエス photo/Getty Images
まずは武者修行へ
チェルシーには毎年のように有望な若手が加わっており、今夏はパルメイラスから合流するブラジル代表FWエステヴァン・ウィリアンが話題を呼んできた。セレソンのNEXTスターと期待される18歳の逸材であり、チェルシーでも即戦力としての働きが期待されている。
そのエステヴァンに比べるとやや知名度は落ちるかもしれないが、もう一人忘れてはならないのがエクアドルの才能であるMFケンドリー・パエスだ。
すでにエクアドル代表では18試合をこなしており、18歳の若さで代表の主力だ。母国エクアドルの名門インデペンディエンテを経てチェルシーと契約を結ぶことになったが、ひとまず今季はフランス1部のストラスブールへとレンタル移籍することになった。
ストラスブールは、チェルシーオーナーのトッド・ベーリー氏率いる『BlueCo』の傘下に入っており、系列のクラブとなる。昨季にはチェルシーからMFアンドレイ・サントスもレンタル移籍していて、そこでサントスは見事なパフォーマンスを披露した。パエスもそれに続けるだろうか。
エクアドル代表の点取り屋として2006ワールドカップでも活躍したカルロス・テノリオ氏もパエスの才能を絶賛していて、リオネル・メッシ級のポテンシャルがあるとまで語っている。
「彼はメッシ、ネイマールより優れた選手になる素質を全て備えているよ。ただ、それを活かせるかは彼自身と周囲の人次第だけどね。彼のようなセンスを持つ選手を見たのは初めてだよ。彼は世界で最も重要な選手の1人になるための全てを備えていると思う」『L’Equipe』より)。
まずはストラスブールにて欧州トップで通用することを証明したいところで、パエスの成長はエクアドルサッカー界にとっても大きな意味を持つ。