アル・アハリで活躍してきたアリー photo/Getty Images
アル・アハリでもゴールを量産してきた
2026ワールドカップ・アジア最終予選では惜しくもグループBの5位に沈み、予選敗退となってしまったパレスチナ代表。6月に行われたグループ最終節・オマーン戦は終盤まで1-0でリードしていたが、疑惑のPKを取られ、1-1のドロー決着に。
今回は悔しい結果となったが、4年後にはチャンスがあるかもしれない。今のパレスチナには、絶対的なエースがいるからだ。
その選手とは、今夏アル・アハリ(エジプト)の一員としてクラブワールドカップ2025にも参戦した26歳のFWウェッサム・アブ・アリーだ。
アリーの名前が有名になったのは、今夏のクラブワールドカップ・グループステージ最終節のFCポルト戦だ。4-4の激しい撃ち合いとなった一戦で、アリーはハットトリックを記録。ポルトガルの名門相手に実力を見せつけた。
アリーは世代別代表でデンマークを選択していたが、昨年にパレスチナ代表でのプレイを選択。代表でも6試合で2ゴールと良い滑り出しを見せている。
そうした活躍もあり、今夏にはアメリカ・MLSのコロンバス・クルーへ移籍することが決定。コロンバス・クルーは今年のMLSでイースタン・カンファレンス4位につけるなど好調のチームだ。そのチームにアリーはエース候補として迎えられることになる。
アル・アハリでも通算60試合で38ゴール10アシストと実績は抜群で、MLS挑戦はアリーにとっても刺激的なものとなるだろう。アリーが次の4年で成長すれば、それはパレスチナ代表の強化に繋がる。
ポテンシャル的にはアジアトップクラスの点取り屋となる可能性があるが、アリーはMLSでもゴールを量産できるか。