ユナイテッドのホイルンド photo/Getty Images
競争力維持のためか
マンチェスター・ユナイテッドがベンジャミン・シェシュコを獲得した直後、ラスムス・ホイルンドの去就を巡る動きが注目を集めている。報道によれば、クラブは今夏の残り期間で放出に重点を置く方針とされ、ホイルンドには移籍の可能性が開かれているという。
しかし、1999年から2008年までユナイテッドでプレイしたミカエル・シルヴェストル氏は『Hajper』を通じて「絶対に出すべきではない」と警告した。ACミランは移籍金4000万ポンドに加え、600万ポンドのローン料と来夏の買い取りオプションで獲得を検討しているとされるが、同氏は「マーカス・ラッシュフォードが去り、純粋なストライカーは多くない。競争と質を保つためにも、ホイルンドを簡単に貸し出すべきではない」と述べた。
ホイルンドは昨季公式戦10得点にとどまった一方、セスコはRBライプツィヒでリーグ戦だけで13得点を記録。アーセナルも関心を寄せていたが、最終的にユナイテッドが獲得に成功した。シルヴェストル氏は「シェシュコは[3-4-3]にフィットする資質を備えている。高さ、ポストプレイ、プレミアのフィジカルに対応できる運動能力と存在感を持っている」と評価した。
それでも、ストライカー不足に陥るリスクは残る。シェシュコが加入したとはいえ、ホイルンドの放出はストライカー陣の層を著しく薄くする恐れがあり、ユナイテッドのシーズン戦略に大きな影響を与える可能性がある。本人は残留の意思があるようだが、今後の動きに注目が集まる。