ブロヤはバーンリーへ photo/Getty Images
アカデミーの育成力は見逃せない
チェルシーはマネーパワーを活かしたド派手な補強に注目が集まるが、優秀な選手を輩出し続けるアカデミーの仕事ぶりも見逃せない。
今夏にはアカデミーで育ったFWアルマンド・ブロヤを2000万ポンドでバーンリーへ、同じくバーンリーへDFバシル・ハンフリーズを1470万ポンドで売却。
今夏もまだ動きが続く可能性があり、FWタイリーク・ジョージ、DFトレヴォ・チャロバー、ジョシュ・アチャンポンにも売却の可能性が残っていると同メディアは伝えていて、いずれもアカデミーで育った選手たちだ。
この3年ではMFメイソン・マウント(マンチェスター・ユナイテッドへ5500万ポンド)、DFイアン・マートセン(アストン・ヴィラへ3750万ポンド)、MFコナー・ギャラガー(アトレティコ・マドリードへ3400万ポンド)、DFルイス・ホール(ニューカッスルへ2800万ポンド)らの売却で多額の収益を手にしていて、この育成力は見事だ。
もっともトップチームに定着できるアカデミー出身者は限られており、現チームで安定的に出番を得ているアカデミー出身者はDFリーヴァイ・コルウィル、リース・ジェイムズくらいだ。
チェルシーの場合はトッド・ベーリー体制で補強に多額の資金を投じていることから、プレミアリーグの利益と持続可能性に関する(PSR)に違反してしまう可能性があり、それもアカデミー出身者の売却が続いた理由ではある。しかしアカデミーから次々と優秀な選手が出てきているのは確かだ。
現チームではアタッカーのタイリーク・ジョージなどは他クラブで出番が増えれば化ける可能性もありそうで、アカデミーから出てくる才能は興味深い選手ばかりだ。