バイエルンのキングスレイ・コマン photo/Getty Images
残留希望から一転
今夏の移籍市場でジョアン・フェリックスの獲得に成功したアル・ナスルは、バイエルン・ミュンヘンのキングスレイ・コマンの獲得にも近づいているようだ。
ドイツ紙『Sport Bild』によればアル・ナスルは既にコマンと接触して年俸2000万ユーロ(約34億4000万円)以上を保証し、移籍について個人合意に達したという。
コマンをめぐっては、怪我による離脱が多いことから放出候補として度々現地メディアによって名前が取り上げられてきた。もっとも本人は6月から7月にかけてアメリカで行われたクラブワールドカップの期間中に自身の去就について問われると、「バイエルンに残りたい。まだ契約が2年残っているし、これはシンプルな問題だ。確かにサッカー界では多くのことが起こるし、誰にも予測がつかない。でも僕には契約があるし、このクラブで快適に過ごしている」と語って残留を希望していることを強調していた。
コマンの心境に変化が生じたとすれば、その原因はルイス・ディアスの加入かもしれない。先月末にバイエルンは追加ボーナス等を含めて総額7250万ユーロ(約124億1000万円)のビッグディールをリヴァプールとの間で成立させ、ディアスの獲得に成功した。
これほどの大金を費やして獲得した選手をベンチに置くはずがなく、ディアスが左ウイングのレギュラーとして起用されるとともに、同じく左サイドを主戦場としているコマンのレギュラー落ちが有力視されていた。そうしたチーム内での序列の変化から、コマンは移籍を検討するようになったのかもしれない。