コパ・アメリカ2024ではまさかのGS敗退 photo/Getty Images
現在のポチェッティーノ政権も万全とは言えず
2026ワールドカップをホスト国の1つとして迎えるアメリカ代表だが、ここまでの歩みは決して順風満帆とは言えない。アメリカ開催となったコパ・アメリカ2024ではまさかのグループステージ敗退を喫し、この結果から指揮官グレッグ・バーホルターが解任されることに。
後任にはマウリシオ・ポチェッティーノが就いているが、ポチェッティーノ政権も万全とは言い難い。来年の本大会へ不安の方が大きいと言えるか。
『CBS Sport』によると、コパ・アメリカで大失敗を味わったバーホルターは当時のことについてドキュメンタリー番組の中で次のように振り返っている。
「最初から最後まで全てが大惨事だった。パナマ戦では退場者が出てしまい、ウルグアイ戦も疑問に残るレフェリングがいくつかあった。とはいえ、あのような大会で失敗すれば責任を問われて解任の可能性が出てくる。それがトップレベルでのコーチング業というものだ」
痛かったのはグループステージ第2節のパナマ戦を1-2で落としたことで、格下と思われたパナマ相手との一戦でFWティモシー・ウェアが前半18分に暴力行為でレッドカードをもらう大失態があった。
最終節のウルグアイ戦には0-1で力負けし、まさかのグループ敗退。アメリカは自国開催で地獄を味わうことになった。
しかし、もうワールドカップ本番まで1年しかない。今は気持ちを切り替え、各選手たちが所属クラブで成長していくしかない。今の世代をリードしてきたミランFWクリスティアン・プリシッチは、同ドキュメンタリーの中で次のように語っている。
「勝てば『よくやった』と言われるし、負ければ『最悪』と言われるものだ。それでも僕たちは出来ることは全てやっている。僕もキャリアを通じ、このスポーツの発展に貢献してきたつもりだ」
プリシッチらの世代にとって来年のワールドカップは集大成であり、ここで失敗に終わればアメリカのサッカー人気は再び落ちる可能性がある。自国開催でのワールドカップはアメリカサッカー界の運命を変えるものになると言えそうだ。