2029年大会から出場枠の増加、以降隔年開催の可能性があるクラブW杯 photo/Getty Images
開催国の選定も開始予定
今夏アメリカで開催されたクラブワールドカップだが、FIFA(国際サッカー連盟)は次の29年大会から出場枠の増加、隔年開催を検討しているそうだ。
英『The Guardian』によれば、FIFAは大会のさらなる改革に乗り出しており、2029年の大会から参加クラブを「32」から「48」に増加、以降2年に1度の隔年開催を検討しているという。
また隔年開催については、レアル・マドリードが6月にマイアミで行われたFIFAとの協議で提起したとのこと。これにはバルサやリヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドなど、今回の大会出場を逃したクラブからも支持を得ており、2年ごとの開催を検討しているという。現状2030年までの国際カレンダーが決まっており、2027年の開催は厳しいとされているが、29年大会以降は状況が変わる可能性が高く、2031年にも大会が開催される可能性があるという。FIFAは大会拡大の見返りとして各国代表チームが活動を行う6月のナショナルウィークの廃止を考えているというが、UEFA(欧州サッカー連盟)は同時期にUEFAネーションズリーグの決勝が行なわれていることから、反対の声が上がるだろうと伝えている。
仮にこれらが認められた場合、一番心配されるのが選手たちのコンディションだ。ワールドカップの翌年にクラブワールドカップ、その翌年にEUROやコパ・アメリカ、翌年にクラブワールドカップと主要大会が続くことから、選手たちに十分な休みの期間が与えられない問題が発生する。結果的にその後のリーグ戦に響くことから反対の声が上がるのも致し方ないことだろう。
なおFIFAは29年の大会に向け、開催国の選定を予定しているという。今大会の開催国だったアメリカは入札無しに決まったが、次回からは正式な入札が行われる見込みとのこと。現時点でカタール、スペイン、モロッコが関心を示しており、半年後にそのプロセスの詳細が発表されるという。