バイエルンのキム・ミンジェ photo/Getty Images
要求満たすオファー届かず
キングスレイ・コマンがアル・ナスル、マティス・テルがトッテナムに売却されたのに続いてジョアン・パリーニャもトッテナムに期限付き移籍となり、バイエルン・ミュンヘンの中で放出候補と目されていた選手達の多くはクラブを去った。
しかし、彼らとともに今夏の去就に注目が集まっていたキム・ミンジェは、どうやらこのままバイエルンに残ることになりそうだとドイツ紙『Bild』は伝えている。
これまでキムは不用意なミスから失点を招くことが多く、周囲の期待に応えるような一貫性のあるパフォーマンスを発揮できていないことから、マックス・エバール取締役をはじめとしたバイエルンの首脳陣がキムを放出候補の一人としてリストアップしていたことは間違いないようだ。しかし、彼らは2023年7月に同選手をナポリから移籍金5000万ユーロ(当時のレートで約78億円)で獲得しているため、その時に費やした資金と同等のオファーがなければ移籍交渉に応じない方針を貫いているという。
そして、彼らの要求を満たすようなオファーが届かなかったため、ひとまず今年夏の移籍市場での売却は見送られたと『Bild』は伝えている。
今後、キムはレヴァークーゼンから加入したヨナタン・ター、そしてダヨ・ウパメカノとセンターバックのレギュラーポジションをかけて競うことになる。昨シーズン途中から痛めていた左アキレス腱の治療のためクラブワールドカップを欠場したキムは、この二人に対して遅れを取っている。22日(現地時間)に行われたライプツィヒとのブンデスリーガ開幕戦ではターとウパメカノが先発、キムは68分からターと交代しての途中出場だった。