マンUアカデミーで育ったウォーレン Photo/Getty Images
ラッシュフォードとの友情も語る
カラバオカップ2回戦で、実質4部のクリムズビー・タウンに衝撃の敗戦を喫したマンチェスター
ユナイテッド。前半のうちに2点を先行され、追いついたもののPK戦の末に敗れた。
コーナーキックのシーンからグリムズビーの2点目を決めたのはDFタイレル・ウォーレンだ。左からのクロスに飛び込んだGKアンドレ・オナナはボールに触ることができず、こぼれたボールを押し込んだのはウォーレンだった。
ウォーレンはかつてマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー生だった選手で、トップチームに上がることができずサルフォードからデビューしている。ジョゼ・モウリーニョの指導を受けたこともあり、同期にはマーカス・ラッシュフォード、スコット・マクトミネイ、ディーン・ヘンダーソンらがいる。このゴールは7年の時を経た古巣への“恩返し弾”となった。『Manchester Evening News』で同選手はマンU時代を振り返っている。
「(トップチームのトレーニングに呼ばれて)正直に言えば、狂気じみていたよ。夏に(クラブに)戻ってきて、(アカデミー長の)ニッキー・バットが僕をファーストチームに招集したいと言ってくれたので、少し驚いたんだ。僕はただ外に出てトレーニングし、自分の能力を見せるしかなかった」
「モウリーニョ監督と選手たちから、試合のテンポやどれだけハードに練習しているかなど、多くのことを学んだ。僕はそれをユースチームに持ち帰って、彼らとのトレーニングセッションでそれを実行しようとしたんだ」
アカデミー時代の同期であるラッシュフォードとは、良い関係を保っているという。現在はバルセロナにローン移籍しているラッシュフォードと開幕前にともに休暇を過ごしていたようだ。
「彼(ラッシュフォード)は僕の他の仲間たちと一緒に何度か僕の試合を観に来てくれた。彼が今でも仲間たちと一緒に来てくれるのは興味深いことだよ。彼は友情を忘れていないし、友情こそがすべてだ」
青春時代を過ごしたクラブに対し、大番狂わせを演じてみせたウォーレン。彼はいまどんな感情を抱いているだろうか。