フェネルバフチェを解任されたモウリーニョ監督 Photo/Getty Images
驚異の退職金
ジョゼ・モウリーニョ氏は、キャリアを通じて解任されるたびに莫大な退職金を受け取っており、その総額は驚くべき数字に達している。彼のキャリアの初期から現在に至るまで、解任による補償金は合計で1億2500万ユーロ、日本円にして約215億円に上るという。
モウリーニョ氏は、これまでにチェルシーを2回、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、ローマ、そして直近ではフェネルバフチェと、数々のビッグクラブで指揮を執ってきた。彼はそれぞれのクラブでタイトルを獲得し、成功を収めた一方で、チームとの関係が悪化し、契約期間の途中で解任されることも少なくなかった。
特に高額な退職金を受け取ったのは、2021年のトッテナムからの解任時であり、その額は3500万ユーロにも上る。さらに、2018年のマンチェスター・ユナイテッドからの解任時には1700万ユーロ、2007年のチェルシーでは2100万ユーロを受け取っている。そして、今年フェネルバフチェを去る際には1500万ユーロを受け取った。
モウリーニョ氏の監督としての手腕は常に議論の的となるが、ビジネスマンとしての手腕は疑いの余地がない。彼の契約は常に高額な違約金が設定されており、それが彼のキャリアを支える大きな要因となっている。彼は監督業で成功を収めるだけでなく、解任されることさえも、自身の価値を高める機会に変えてきた。この驚くべき事実からは、彼のしたたかな交渉術がうかがえる。