メキシコで英国人初となる得点を挙げたラムジー Photo/Getty Images
現役人生はまだ終わらない
リーガMX前期第7節で、プーマスUNAMはアトラスと対戦。0-0のスコアレスで迎えた後半アディショナルタイムに劇的なゴールが生まれ、勝利を手にした。
ゴールを決めたのは、メキシコリーグ初の英国人選手となったウェールズ代表MFアーロン・ラムジーだ。カーディフやアーセナル、ユヴェントスで活躍したこのMFは92分、コーナーキックの場面でアトラスの守備の隙をついてヘディングシュートを叩き込んでいる。ラムジーにとって今季初ゴールとなり、同時に彼はメキシコリーグで得点を決めた初の英国人選手となった。
パートナーのコリーン・ラムジーさんはこれをSNSに投稿、ファンの間で大きな反響を呼んでいるという。メキシコメディア『Soy Futbol』によると、プレミアリーグやセリエAで名を馳せたラムジーの存在はプーマスの知名度拡散に一役買っているようだ。
34歳となったが、ウェールズ代表にも名を連ねるラムジー。昨季は途中から選手兼監督という立場に立ち、負傷の影響で1年近く代表チームでもプレイしていないが、代表の同胞でもあり、監督でもあるクレイグ・ベラミー氏はラムジーがW杯に向けた秘密兵器になりうると語った。『THE Sun』がコメントを伝えている。
「彼にはただ幸せになってほしい。引退する気がないなら、プレイを続けてほしい。もし彼がコンディションを整えているなら、(昨年のネーションズリーグの)トルコ戦を思い出すよ。あれは私が彼を起用した唯一の試合だった。
「私は彼を偽9番のように使ったんだ。そして彼はいくつかのボールを走っている選手のために供給することができた。私たちにはトップクラスのランナーがいるからね。他では手に入らないんだ。アーロン・ラムジーをもうひとつ欲しい、買って!と言われてもね」
「あの能力は(代表では)失われてしまったんだ。そして彼はまだフットボールを続けている。どうなるか見てみよう。彼は出場可能だ。彼を見ないわけにはいかない。我々はすぐに選手を引退扱いしようとするけど、それは我々の権利ではないからね」
ウェールズ代表はW杯欧州予選グループJでベルギーを抑えて2位につけており、ラムジーが来年のW杯で輝く姿も見られるかもしれない。一時は引退し指揮官の道を進むのかと思われたラムジーだが、現役生活はまだまだ終わらないようだ。