コモに所属していたデル・アリ Photo/Getty Images
キャリアの立て直しは難しい
セリエAのコモ1907は、元イングランド代表MFデル・アリとの契約を解除したことを発表した。
クラブは公式声明を「デルは定期的に出場する機会を確保することを熱望しており、クラブの当面の計画には含まれていなかったため、移籍期間の終了を前に両者は別れることが正しい決断だと感じました。
「活躍に感謝」とあるが、アリは昨季9分しか出場していない。3月のACミラン戦だが、出場して10分足らずでルベン・ロフタス・チークへのタックルでレッドカードを受け、退場。以降試合に出場することはなかった。
MKドンズで頭角を現し、トッテナムで大活躍したアリ。しかしエヴァートン移籍後はベシクタシュへのローンを経験するなどキャリアは下降線。母親の友人から受けた性的虐待や、睡眠薬とアルコールへの依存を明らかにしたこともあり、明らかに精神的な傷がキャリアの形成を妨げるようになっていった。
精神衛生上の助けを求めてリハビリ施設に入所したこともあり、コモへの移籍がキャリア立て直しのきっかけとなることが期待されていたが、ここでも成功を掴むことはできなかった。
一時はイングランド代表での将来も嘱望される存在だったが、アリはこのまま終わってしまうのだろうか。