マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督 photo/Getty Images
ウォーカーの後釜を獲得できず
25-26シーズン、主要リーグの夏の移籍市場が閉幕した。『The Athletic』ではプレミアリーグの全20クラブの補強を分析し、独自の視点からランク付けしている。
プレミアでの覇権奪還を目指すマンチェスター・シティはGKジャンルイジ・ドンナルンマ、GKジェイムズ・トラフォード、GKマーカス・ベッティネッリ、DFラヤン・アイト・ヌーリ、MFタイアニ・ラインデルス、MFラヤン・チェルキ、MFスヴェレ・ニーパンの計7選手を獲得。
GKが総入れ替えとなり、本職不在だった左SBにはヌーリを迎え入れた。高齢化が顕著だったMFにもテコ入れをしたが、シティへの評価は「B-」。リーグ優勝を争うリヴァプールが「A」、アーセナルが「A-」だったことを考えると物足りない夏となったか。
英紙は厳しい評価を下したことについて、獲得した選手の質は高いが売却は思うように進まなかった、右SBの補強がなかったことを理由としている。
右SBはカイル・ウォーカーが今夏チームを去った。左SB同様に補強ポジションだったが、結局獲得なしで夏を終えた。
ターゲットはニューカッスルのティノ・リヴラメントだったが、ニューカッスルの説得に苦戦しているようだ。
シティは現状マテウス・ヌネスとリコ・ルイスの2人で右SBをローテーションしているが、他のポジションと比較するとクオリティは落ちる。
ヌネスは運動能力こそ高いものの、ブライトン戦でPKを献上したように、MFからコンバートされたデメリットがまだ出ている。
ルイスはビルドアップでの貢献に期待できるが、サイズのなさがDFとしては致命的で、今季も相手がルイスの裏のスペースを狙う場面が散見されている。
守備面では世界トップクラスの貢献を見せていたウォーカーが退団したが、その後釜を獲得しなかったシティ。