コロ・ムアニ、マルムシュ、エキティケを引き抜かれても弱体化し...の画像はこちら >>

開幕連勝スタートのフランクフルト photo/Getty Images

今季も開幕から連勝スタート

近年ドイツ・ブンデスリーガからは次々と優秀な青年指揮官が出てきているが、フランクフルトを指揮する44歳のディノ・トップメラーは現在のブンデスリーガを代表する青年指揮官と言ってもいいだろう。

ここ最近のフランクフルトはFWランダル・コロ・ムアニ、オマル・マルムシュ、今夏にはウーゴ・エキティケと優秀なセンターフォワードをビッグクラブに奪われ続けているが、成績は落ちていない。



特に昨季途中にマルムシュをマンチェスター・シティへ売却した際には苦しくなるかと思われたが、最終的にフランクフルトは3位でフィニッシュ。柔軟に戦術を操るトップメラーの手腕は見事と言うしかない。

ブンデスリーガ公式は「万能型のFWであるマルムシュが抜けた時、多くの専門家はフランクフルトが落ちると予想した。しかし、実際はそうならなかった。代わりにエキティケが攻撃の中心となり、カウンタープレスと超高速のトランジションはエキティケを活かすことになった。マルムシュが去った後も、フランクフルトは相手チームをカウンタープレスの罠にかけ続けたのだ。トップメラーは選手を自分の好みのスタイルに合うよう改良できる。シーズン途中にチーム得点王(マルムシュ)を失いながら、3位でフィニッシュできるチームなどそうはいない」と絶賛する。

今夏にはエキティケをリヴァプールに引き抜かれたが、代わりにマインツからFWジョナタン・ブルカルト、フライブルクからは日本代表MF堂安律も獲得。ブルカルトは背中のトラブルでいきなり欠場することになったが、堂安は前節ホッフェンハイム戦で2ゴール1アシストと見事なスタートを切っている。

さらに前線では昨季途中にマルセイユから獲得した22歳のフランス人FWエリー・ワヒもいて、今季はワヒの才能も引き出したい。

エキティケを失いながらも、フランクフルトは開幕2連勝を飾った。
レヴァークーゼンが主力大量流出で揺れていることを考えると、今季はトップメラー率いるフランクフルトが王者バイエルンにとって最大のライバルになるかもしれない。



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