マンチェスター・シティを退団したエデルソン photo/Getty Images
トラフォードとドンナルンマにも求められることになるだろう
マンチェスター・シティは今夏の移籍市場でジェイムズ・トラフォード、ジャンルイジ・ドンナルンマ、マーカス・ベッティネッリの3人のGKを獲得した。
既存戦力ではスコット・カーソンとエデルソン・モラレスが移籍。
ベッティネッリは前任のカーソンのような他のGKのまとめ役として考えられており、実際にピッチに立つのはトラフォードとドンナルンマの2人となるだろう。どちらもシュートストップを得意としており、前任であるエデルソンとは異なるプロフィールを持つ。
エデルソンはフィールドプレイヤーをも上回る足元の技術を持ったGKで、ベンフィカからの加入以降、長きにわたって守護神としてチームを支えてきた。最大の特徴は正確なロングパス、24-25シーズンはGKとしては異例の4アシストを記録している。
『The Athletic』では退団したエデルソンのシティでのキャリアを振り返る中で、彼の異常なまでの冷静さに言及している。
それが21-22シーズンの4月、タイトルをかけたリヴァプールとの大一番だ。スコアは1-1、カイル・ウォーカーからバックパスを受け、左のアイメリク・ラポルトにパスを出そうとした際に、少しトラップが流れてあわやオウンゴールという場面があった。
その際にはリヴァプールの故ディオゴ・ジョタ氏がプレスをかけており、触れていればゴールとなったが、エデルソンは涼しい顔をして体勢を整え、危機を脱している。
「彼は正直にいってクレイジーだ。時々、何も感じていないんじゃないかと思うくらい。失点しても冷静沈着で、人生で最高のセーブを見せてくれる。
あわやとなったリヴァプール戦後にペップ監督はエデルソンの冷静さに言及している。
近年はよりハイプレスが重要視されており、エデルソンのような足元の技術の高さと冷静さはGKに必要な強みとなっている。そのため新加入のトラフォードとドンナルンマも高い基準を求められることになるだろう。