サッカー界史上最強の“10代プレイヤー”だった? バロンドー...の画像はこちら >>

リヴァプールでプレイしていた頃のオーウェン photo/Getty Images

10代でプレミア得点王

現在のサッカー界ではバルセロナFWラミン・ヤマルを筆頭に、10代の選手が活躍するケースが目立っている。ヤマルのパフォーマンスも相当なレベルにあるが、10代時点に限ればヤマル以上の選手もいたかもしれない。



自身の10代が特別だったと語るのは、リヴァプールで衝撃のデビューを飾っていた元イングランド代表FWマイケル・オーウェンだ。

オーウェンは超早熟のストライカーで、17歳でリヴァプールのトップチームに昇格。1997-98シーズンには18歳でプレミアリーグ得点王に輝き、次の1998-99シーズンも得点王に。

ただ、その後のオーウェンは怪我に苦しんだ。リヴァプールからレアル・マドリード、キャリア終盤にはマンチェスター・ユナイテッドでもプレイするなど経歴は豪華だが、全盛期と呼べるのはリヴァプールでプレイしていた頃だろう。

オーウェンはイングランド代表で同僚だったリオ・ファーディナンドのYoutubeチャンネルにて、若い時の怪我でキャリアに狂いが生じたと振り返っている。2001年にはバロンドールも受賞しているが、その時でさえ衰退期にあったと語る。

「26歳の時の私のプレイを見て、『他の選手の方が上手いじゃないか』と言う人もいるだろう。理解できるよ。ただ、その頃にはハムストリングの筋肉が裂けていたんだ。26歳くらいの頃には、自分の名前が入ったユニフォームを着るのが恥ずかしかったね。もう衰退期に入っていたんだよ。
バロンドールを受賞した時もね。深刻な衰退だった。19歳の時には筋肉が裂けてきていたから。7歳から19歳までの期間に限定するなら、私より優れた選手はいなかったと思う。17、18歳の頃のロナウドも凄かったけどね。ティエリ・アンリとは2、3歳離れているけど、当時私が出来たことが彼には出来なかった」

「10代でプレミアの得点王になった。2度とそんなことは起きないと思う。でも、サッカーファンの多くは私が31、32歳の頃のプレイしか覚えていない。その頃にはもう何も出来なくなっていたんだ」

怪我さえなければ、ハリー・ケインやウェイン・ルーニーとイングランド代表歴代最多得点記録を争える存在になっていたのではないか。それだけのポテンシャルはあったはずで、当時のイングランド黄金世代にとってもオーウェンの衰退は大きな痛手だった。



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