昨夏のEURO2024を制しているスペイン photo/Getty Images
中盤の質と量は他国を圧倒している
昨夏のEURO2024の優勝に続き、来年の2026ワールドカップ北中米大会制覇へ。スペイン代表を支えるのは、やはり盤石の中盤だ。
スペイン『MARCA』は、中盤の構成力は他の強豪を寄せ付けないと絶賛する。
昨季は大黒柱でもあったマンチェスター・シティMFロドリが長期離脱しており、本来であればスペイン代表にとって痛手になるはずだった。しかし、今のスペインはロドリの穴をもカバーするだけの選手層がある。
今月には2026ワールドカップ欧州予選でブルガリア、トルコと対戦したが、メンバーに復帰したロドリは両試合ともベンチスタートだった。代わりに中盤の底に入ったのは、今夏アーセナルへ移籍したマルティン・スビメンディだ。スビメンディも確かな実力者であり、ロドリの後継者候補の1人として実に頼もしい選手だ。
また、今月はパリ・サンジェルマンで主力を張るMFファビアン・ルイスも負傷で欠いている。同選手も昨季はPSGのチャンピオンズリーグ制覇に貢献するなど、評価を高めている実力者だ。
しかし、ファビアンの穴を埋めることも容易だ。インサイドハーフにはバルセロナMFペドリ、アーセナルMFミケル・メリーノ、コンディションが整えばバルセロナMFガビ、今後の成長が期待されるマルク・カサドやアトレティコ・マドリードMFパブロ・バリオス、ベテランのレアル・ベティスMFイスコなど選択肢が豊富にある。
スペインは2008年~2012年にかけて黄金期を築いたが、同メディアは当時と同じく中盤が全てのカギと来年のワールドカップ制覇に期待をかける。
「中盤の選手層は膨大であり、創造性、ゲームコントロール能力は強豪国の中でも他に類を見ないものだ。
「当時チームを指揮したデル・ボスケは、チームをMFで埋めるのも有りと語っていた。当時と同じく、今のスペインにもその美徳があり、これこそスペインの象徴でありDNAだ」
今のスペインが中盤のピースに困ることはないだろう。来年のワールドカップでも全てのゲームをコントロールするだけの力があるはずで、圧倒的支配のスペインが戻ってきている。