マンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデス photo/Getty Images
コンバートはメリットだけではない
プレミアリーグ第4節マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドのマンチェスターダービーが行われ、スコアは3-0。ホームチームが白星を得た。
アウェイのユナイテッドはリーグ戦2敗目に。早くも14位と下位に沈んでおり、次節はホームでチェルシーと対戦する。
『BBC』ではユナイテッドの敗戦について、問題はシステムではなく、人選にあると指摘した。
その人選というのが、ブルーノ・フェルナンデスのボランチ起用だ。本来はより前の選手だが、ルベン・アモリム監督は彼のビルドアップ性能の高さを見込んで、一つ下のポジションで起用している。
実際に配球面での貢献は高いといえるが、英紙が指摘したのは守備の場面だ。
18分、シティの先制点はジェレミー・ドクからフィル・フォーデンによるものだったが、ブルーノはスコアラーであるフォーデンの近くにいたにもかかわらず、ボールウォッチャーになっており、フォーデンのランニングを阻止することができなかった。
ボックス内には戻っており、明確な怠慢守備とはいえないが、こういったボックス内での守備に慣れていないことが仇となった。
英紙は1-1のドロー決着となったフラム戦でのエミール・スミス・ロウの同点弾もブルーノの守備があれば防げたかもしれないと指摘している。
こういった人選については、ペップ・グアルディオラ監督率いるシティでも起きている。直近であれば1-2で敗れたブライトン戦。シティは本来、MFのマテウス・ヌネスを彼の攻撃力を買って右SBとして起用している。
守備者であればボックス内ではハンドを警戒して後ろで手を組むものだが、慣れていないヌネスは手を上げてしまった。
攻撃面での貢献は絶大なものの、ポジション変更による弊害が出ているブルーノ。ルベン・アモリム監督は[3-4-2-1]のシステムにこだわっており、今後もこの起用法が続くのだろうか。