トッテナムのトーマス・フランク監督 Photo/Getty Images
指揮官たちからは支持されそうだが
サッカーにおいて、試合中に監督と選手が直接話をする機会は多くない。ハーフタイムのほか、負傷などで中断した際に選手を呼んで話をしているシーンはときどき目にするが、あとはタッチライン際で簡単なやり取りが行われるくらいだ。
より正確に意図を伝えるためにメモを渡したりするケースもあるが、トッテナム指揮官トーマス・フランクは、試合を中断して監督と選手が話をする時間、いわゆる「タイムアウト」を導入してもいいと考えているようだ。『BetMGM』のインタビューで次のように答えている。
「前半と後半でタイムアウトを取るべきだ。監督の視点からすると、試合中に選手たちと話し、何かを調整できる機会があれば素晴らしいと思う」
サッカーの戦術は日々複雑化している。試合前に用意したゲームプランが、いざ試合が始まってみると相手の予想外の動きによって意味をなさなかった、なんてことも多い。試合中に選手が自分たちで調整するのが常だが、より監督と緊密なコミュニケーションを取ることができれば、タクティカルな魅力はより増すことになるかもしれない。
一方で、試合の中断を嫌うファンが多いのも事実。監督たちからは歓迎されそうなフランク監督の提案だが、実現することはあるだろうか。
※電子マガジンtheWORLD309号、9月15日配信の記事より転載