インテル戦で決勝ゴールを決めたアジッチ photo/Getty Images
ヨヴェティッチは才能を絶賛
「誰?」と思った人もいるかもしれない。先日行われたセリエA第3節のユヴェントスVSインテル戦にて、ユヴェントスの決勝ゴールとなる4点目を決めたのは19歳の若きMFだった。
インテルのゴールをぶち破る強烈なミドルシュートを決めたのは、19歳のモンテネグロ人MFヴァシリエ・アジッチだ。昨年に母国のブドゥチノスト・ボドゴリツァからユヴェントスのセカンドチームに加入した若き逸材で、昨季もリーグ戦6試合に出場している。しかし一般的には無名であり、そんなアジッチがインテル相手に強烈ミドルを沈めるとは誰も予想していなかったのではないか。
ただ、アジッチの活躍を予感していた人物もいる。モンテネグロの大先輩であるFWステヴァン・ヨヴェティッチだ。ヨヴェティッチはアジッチのゴールにも特に驚かなかったと語っていて、チェルシーで活躍したMFフランク・ランパードのような得点性能を備えていると才能を評価する。
「インテル戦でのゴールも驚かなかったよ。トレーニングで彼がああいったゴールを決めるのを何度も見てきたからね。彼とは2年前に会ったんだ。当時の僕は所属クラブがなく、ボドゴリツァでしばらく練習させてもらっていたからね」
「比較は好きではないが、彼のキックはランパードを彷彿とさせる。助走がなくても、シュートにパワーを込められるんだ。インテル戦でのゴールもそうだっただろう?半歩の踏み込みでドカンとゴールに叩き込んだ。あんな選手はそうそういないよ。ただ、彼のことはそっとしておいてほしいね。まだ若い選手だからプレッシャーをかけすぎず、楽しんでもらいたい」
「彼はポジション的には8番と10番の中間くらいかな。フィジカルが強く、テクニックがあってシュートも上手い。走り出すタイミングも抜群だよ。モンテネグロの選手がイタリアのトップクラブにいるのを見るのは嬉しいね」(『Gazzetta dello Sport』より)。
インテル守護神ヤン・ゾマーを破ったゴールは強烈なインパクトがあり、一気にアジッチの名前は有名になったのではないか。今後も出番が増える可能性は十分にありそうで、ユヴェントスで楽しみな大型MFが育ちつつある。
Derby d'Italia.
— Lega Serie A (@SerieA_EN) September 14, 2025
3-3.
92nd minute.
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