ロナウドとコミュニケーションを取るマルティネス photo/Getty Images
EURO&W杯予選での成績は圧巻
エデン・アザールら黄金世代を抱えていたベルギー代表、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭にワールドクラスのタレントが揃うポルトガル代表。両チームともEUROとワールドカップで頂点を狙えるだけのチームだが、2016年から両チームで仕事をしてきた指揮官ロベルト・マルティネスの手腕をどう評価するだろうか。
マルティネスはウィガンやエヴァートンで指揮官を務めてきたが、2016年からは代表チームの仕事に着手。2016年から6年間ベルギーを指揮し、2023年の1月からは現在のポルトガル代表を指揮している。
確かにマルティネスの作るチームは安定している。驚異的なのがEURO&W杯の欧州予選での成績で、マルティネスはベルギーとポルトガルで合わせて40試合の予選をこなし、37勝3分と抜群の成績を残している。予選では格下との対戦が多いとはいえ、1度も負けていないのは見事と言える。それも152ゴール19失点と攻守の内訳も凄まじい。
今月行われた2026W杯欧州予選でも難敵ハンガリーを3-2で撃破していて、ポルトガルがW杯出場権獲得で苦労することはなさそうだ。
ただ、肝心のEURO&W杯の本番でチームを頂点に導ける指揮官かは意見が分かれるだろう。6月にはUEFAネーションズリーグ決勝でスペインとの激闘を制して頂点に立ったが、EURO2024での戦いには批判的な声もあった。それはベルギー代表時代も同様だった。
来年の2026年大会はロナウドにとって最後のW杯になる可能性が極めて高く、ポルトガル国民の思いも相当強いはず。予選での安定感は抜群だが、マルティネスはチームをW杯制覇へ導けるか。