リヴァプールのヴィルツ Photo/Getty Images
数字を残せていないが
UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第1節で、イングランドのリヴァプールはスペインのアトレティコ・マドリードと対戦。終了間際のフィルジル・ファン・ダイクのゴールによって3-2と試合を制した。
終了間際の劇的なゴールが続き、公式戦5連勝となっているリヴァプール。しかしこの試合のトピックはそれだけではない。『The Athletic』は、今夏獲得したドイツ代表MFがいよいよその能力を発揮し始めたと伝えている。
ヴィルツはこの試合で、チーム最多となる5回のチャンスを創出。74分にリオ・ングモハと交代した際にはアンフィールドの観客から惜しみない拍手を送られている。
1億1600万ポンドという超高額な移籍金で獲得されたヴィルツだが、これまでゴールもアシストも記録することなく、獲得には早くも疑問符がついていたところだった。しかしヴィルツはしだいにリヴァプールのプレイ強度やスピードに適応しつつある。試合後、アルネ・スロット監督はヴィルツのパフォーマンスに賛辞を贈っている。
「彼はどんどんコンディションが良くなってきていて、チームに適応しているのがわかる。これは普通のことだ。彼のクオリティの高さは誰もが知っているが、彼が22歳で初めて国外に出る選手だということを忘れてしまうことがある」
「私は今日が誕生日なので47歳だが、昨年46歳のときに初めて海外で働いた。最初の2~3カ月は人生がガラリと変わってしまう。
「新たなクラブに移籍し、新しいプレイスタイルも加わった。レヴァークーゼンは[3-4-3]だったが、私たちは[4-3-3]だから、オフボール時も守備面でも、彼に求めるものは増えている。でも、彼がどんどん成長しているのがわかる。彼もチームもどんどん良くなっていくだろうが、彼のパフォーマンスは本当に素晴らしかったよ」
ライン間でボールを受け、1~2タッチで素早く捌いていくヴィルツのプレイスタイルは、チームメイトとの連携が成熟すればするほど効果を発揮する。これまでは数字に残らなかったが、目に見える結果が出るのもまもなくかもしれない。