サリバorモスケラ、エゼorマルティネッリ…… アーセナルは...の画像はこちら >>

マルティネッリはCLアスレティック戦で結果を出した Photo/Getty Images

選択肢が多いことは良いことだが

CL緒戦のアスレティック戦を2-0の快勝で終え、プレミアリーグ第5節マンチェスター・シティ戦に臨むアーセナル。アスレティック戦では交代出場のガブリエウ・マルティネッリ、レアンドロ・トロサールが1G1Aずつと結果を出し、改めて今季の選手層の厚さを見せつけた。

ミケル・アルテタ監督は試合後「スターター」と「フィニッシャー」という言葉を用い、先発と交代選手の間に差はないと示し、チームでの勝利であることを強調した。

優勝を争う直接のライバルとなるシティ戦では、誰を先発させるべきか。また、誰をベンチに置いて「フィニッシャー」とすべきか。アルテタ監督はこの決断におおいに頭を悩ませることになるだろう。

『The Athletic』は、アーセナルにおいてベンチからの出場選手がここ2シーズンでゴールへの関与を飛躍的に伸ばしているというデータを紹介している。22-23シーズンはベンチからの出場選手が6ゴール11アシストであったのに対し、23-24シーズンは16ゴール10アシスト。24-25シーズンは17ゴール8アシストとなっており、ゴール関与数は確かに伸びている。それだけメンバーが充実してきたということで、今季はその数字がさらに伸びることが期待できる。

しかしスカッドが充実したということは、誰かがはじき出されるということでもある。たとえばCBは試合中の交代があまりないポジションだが、ウィリアム・サリバが負傷から戻ってきたことを考えると、代役として好調のクリスティアン・モスケラとどちらを優先するかは悩みどころだ。モスケラは前節も前々節も、そしてアスレティック戦でもほぼ完璧といえるパフォーマンスを見せており、代えるのは惜しい。しかし同メディアは、アーリング・ハーランドを抑えたことのある経験から、サリバを戻すべきではとの見解を示している。


また、左サイドの人選も悩ましい。エベレチ・エゼはアイデアで戦局を変えることのできる選手だが、アスレティック戦では途中出場からマルティネッリのスピードが活きた。マルティネッリの活躍はまさに前述の交代選手によるゴール関与であるが、逆にスピードのあるマルティネッリを先発させることで相手のSBを疲弊させるという考え方もある。もちろんトロサールも忘れるべきではなく、誰を「フィニッシャー」とするかはアルテタの腕の見せどころだ。

マルティン・ウーデゴーの出場が危ぶまれる中盤においても、ミケル・メリーノのほかイーサン・ヌワネリという選択肢がある。ヌワネリはより機動力があり、今季は中盤の深い位置からボールを運ぶようなプレイも見られる。

『The Athletic』はシティ戦の予想メンバーとしてGKダビド・ラヤ、DF左からリッカルド・カラフィオーリ、ガブリエウ・マガリャンイス、サリバ、ユリエン・ティンバー、2ボランチにマルティン・スビメンディとデクラン・ライス、トップ下にヌワネリ、左ウイングにエゼ、右にノニ・マドゥエケ、最前線にヴィクトル・ギェケレシュという形を予想している。シティ戦で誰が先発し、誰がいつベンチから登場するか、おおいに注目したいところだ。

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